2018/01/16

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さユり 夜明けのパラレル実験室2017 ~それぞれの空白編『       』~ 参戦記録

(初出:2017年11月25日)
 
 
東京ドームシティホールにて行われた、さユりさんのワンマンライブ『夜明けのパラレル実験室2017 ~それぞれの空白編『       』~ 』に行ってきました。
 
 

 
「後悔」ばかりしてきた少女が、行き場のなかった感情に形を与え、過去を受け入れて歩き出すことを「航海」という言葉に託した『ミカヅキの航海』。
 
そんな”酸欠少女”の物語は、新しい展開を迎えたように思います。
その最初の1ページを見た。そう感じる一夜でした。
 
 
会場内、ステージの前面には紗幕が下ろされ、開演前はそこに「酸欠少女 さユり」の文字が投影されていました。
 
 
オリジナルのSEと映像で、ライブが幕を開けました。
宇宙の星々が紗幕いっぱいに広がり、徐々に地球が見え、砂漠や海を思わせるカットに切り替わっていくという、『十億年』MVを彷彿とさせるような映像が流れます。
 
やがて、月の映像と、ギターを持ったさユりさんのシルエットが紗幕に投影され、1曲目の『ミカヅキ』が始まりました。
 
シルエット以外に何も見えないまま響き渡る、さユりさんの歌声とアコギの音。
 
1番のサビに入るタイミングで、ステージ全体があらわになりました
下手側にギターのガスマスク3号さん、キーボード・マニピュレーター・バンマスのガスマスク2号さん、上手側にドラムのガスマスク5号さん、ベースの6フレッシュさん、そしてセンターには『ミカヅキの航海』のポンチョに身を包んださユりさん
ステージの上はあくまでシンプルなセット、背面には”酸欠少女”の世界観を投影したような映像、というおなじみのスタイルです。
 
『ミカヅキ』では映像が一新されており、またアレンジもバックガスマスクの4人によっていっそう手が加えられていて、新たな『ミカヅキ』が姿を現したように思います。
 
 
1曲目から早くも感情を昂らせてくる中、続けて披露したのは、ストリート時代の代表曲の一つ『光と闇』、現在のさユりさんの代表曲ともいえる『平行線』
熱を込めた歌声で、序盤からさユりというアーティストの世界観に会場を包んでいきます。
 
 
自身初のホールでのワンマンライブということで、「座ってる人、立ってる人、どんな景色で見てるんだろう」と、楽しさの中に少しの不安を見え隠れさせつつも、「今日は一緒に楽しみましょう。最後までよろしくお願いします」と語ったさユりさん。
 
 
言葉を手繰り寄せるような『それは小さな光のような』、重く吐き捨てるような『ネバーランド』に続けて、未発表の新曲を披露。
 
ポップな曲調とは裏腹に、止まない雨に降られているような歌詞。
新曲でありながらも、ストリート時代の楽曲に通じる世界観がある印象を受けました。
 
 
続けて、これまたポップな『スーサイドさかな』を歌うと、さユりさんはいったん退場。
バックガスマスクによる長めのアウトロと静かな空白をはさみ、紫色の新しいポンチョを着たさユりさんが再びステージに現れました。
 
 
「誰かのために生きるということは、ほかの誰かのためには生きないっていうことだし、何かの役に立つということは、ほかの何かの役には立たないっていうこと」と話し、そして「月を見上げていた私の、目の前にあった世界の歌です」と前置きしてから、新曲『月と花束』を初披露。
 
あくまで一個人の感想ですが、「覚悟」とか「決意」とか「進化」とかいろいろなものが凝縮されたような、さユりさん渾身の一曲、というのが第一印象でした。
アレンジもさることながら、曲自体がもつ純粋なかっこよさみたいなものを感じました。
 
映像はもちろん新しく作られたもので、『アノニマス』や『birthday song』のMVで登場したセーラー服姿のさゆりのほか、新キャラクターも登場しました。
 
 
『オッドアイ』では、さユりさんが自らの目を覆うようなしぐさを見せる場面も。
そして、本格的に寒くなってきた今の季節と、青や紫など寒色系の光に引きたてられた、『プルースト』の涼しげながらもどこか乾いたビート。
さらにガスマスク2号さんのピアノソロからの『フラレガイガール』
 
 
少し会場がクールダウンしたところで、数度アコギを掻き鳴らし、「アノニマス 言いたいことがあるなら 姿を見せてよ」の歌い出し。
バンドアレンジの『アノニマス』で、再び会場が熱を帯びてきます。
 
それから、バックガスマスクの短いインストの演奏をはさみ、再び新曲を投入。
パワフルなサウンドを鳴らし、ライブの終盤戦へ突入していきます。
 
『るーららるーらーるららるーらー』『ふうせん』といった初期の楽曲で、腕を振り上げ、手をたたき、スパートをかけていきました。
 
 
本編最後のMC、今回のライブのテーマ「それぞれの空白」についての話。
 
タイトルの『       』をそれぞれ思い思いの言葉で埋めてほしい、という企画を打ち出していたさユりさん。
「みんな、それぞれの『空白』、考えたりした? 私は、空白は過去や今にあるものだと思っています」
 
未来は誰でも当たり前に”わからない”ものだけど、過去というところには、自分にしかわからない何か、自分だけがなくした何かがある。その”取り残されたもの”が『空白』だと思う、と語るさユりさん。
 
「それぞれ違うものをもったみんなが、同じ音楽を聴きに、今日ここに集まってる。みんなの『空白』がこのライブの、色や形になります」
 
 
そして、「今、私という生き物として、何ができるだろう。ここにいる一人一人は、どんなふうに光るんだろう」と考えながら曲を作っているというさユりさんの、彼女なりのラブソング『十億年』
宇宙空間の映像をバックに、じっくりと、かつ壮大に会場いっぱいに響かせました。
 
その演奏が終わるや否や、俯いて拳でギターをゆっくりとたたくさユりさん。
一定のリズムで刻まれるその音は、さながら心臓の鼓動のようでもありました。
 
そしてギターをたたく間隔が速くなってくると、「『birthday song』」という囁くような声。
 
願いとか祝福とか祈りとか愛とか、そういったキーワードがこの楽曲には込められているように思います。
さユりさんの確かな成長の証であり存在証明ともいえるこの曲を、力強くも優しく歌い上げ、本編を締めくくりました。
 
 
「ありがとう。酸欠少女さユりでした」
そう言い残すと、さユりさんはバックガスマスクの4人とともにステージを去り、会場は大きな拍手に包まれました。
 
 
拍手は間もなく手拍子に変わり、アンコールへ。
 
 
新ポンチョ姿のままのさユりさんが一人、紗幕の前に現れました。
 
マイクもないまま、ギターだけを抱えての登場。
「特に話すことはないんですよね」と笑いながら、新曲の宣伝をしたりスマホで客席を撮影したりする姿は、やはり一人のあどけない少女のように見えます。
 
『夜明けのパラレル実験室』ということで、ラストナンバーに選んだのは『夜明けの詩』
「どうかあなたが、温かい夜明けを迎えられますように」と話すと、ノーマイクで『夜明けの詩』を熱唱。
生の弦の音、そして生の歌声を、これでもかというくらい情熱的に届ける姿には、さユりさんのアーティストとしての大きさを感じずにはいられません。
 
ありったけの力を3000人の観客に向けて放出すると、最後はギターをステージに置いて、袖へと去っていきました。
 
 
取り戻せない「過去」や「今」という名の『空白』に、形を、色を、居場所を与える。
それが”酸欠少女”さユりという人であり、さユりさんの音楽なのだと思いました。
そしてその音楽に共鳴する『空白』をもった人がいるからこそ、さユりさんは輝くのであり、今回のようなライブも生まれるのでしょう。
 
ここで生きていくという決心とともに、新たな旅へ舵を切る”酸欠少女”を感じました。
 
 
———-

さユり 夜明けのパラレル実験室2017 ~それぞれの空白編『       』~
2017年11月24日(金) @TOKYO DOME CITY HALL セットリスト

01.ミカヅキ
02.光と闇
03.平行線
04.それは小さな光のような
05.ネバーランド
06.(新曲) (追記:日向雨)
07.スーサイドさかな
08.月と花束
09.オッドアイ
10.プルースト
11.フラレガイガール
12.アノニマス
13.(新曲) (追記:レテ)
14.るーららるーらーるららるーらー
15.ふうせん
16.十億年
17.birthday song

ENCORE
EN1.夜明けの詩

———-
 
 
それでは、今回はこのあたりで。
 
 

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