
3月18日、白金高輪SELENE b2にて行われた、『E.D.K ~DA’s Party 2018~ Cherry Blossom Party 電子桜祭り』に行ってきました。
コタニキンヤ.さん主催で、「浅倉大介さんの音楽を通じてつながったアーティストが一堂に会する場」として開催されるイベント。
6度目となる今回のEDKの出演者は
LAZY KNACK
絶対的メメント
KIMERU
DEAR KISS
The Seeker
コタニキンヤ.
MAD SOLDIERS
の7組でした(出演順、敬称略)。
EDKではおなじみとなった、各アーティスト登場時に流れるDA’s Partyのテーマインストに、今回は和風のアレンジが施されていました。
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【LAZY KNACK】
先陣を切って登場したのはLAZY KNACK。
赤いシャツに赤いバンダナというスタイルのYUNAHさんが、DJのクラウディオさんを引き連れて登場しました。
序盤から縦横無尽にステージを走り、腕を振り上げてオーディエンスを煽っていきます。
代表曲『SPARK』やaccessのカバー曲『DRASTIC MERMAID』で会場を温めると、『堕天使BLUE ~electronic ver.~』では絶対的メメントのMAKOTOさんとのコラボを披露。
原曲『堕天使BLUE』は、MAKOTOさんのバンドΛuciferの代表曲。
LAZY KNACK feat. Makoto Koshinakaとして新しくリリースするにあたり19年ぶりに歌を録り直したそうですが、「ほぼ一発OKだった」「曲が体に染みついてた」とMAKOTOさん。
様々なプロジェクトを経て経験値を積み重ねた二人の和声が、クラウディオさんの操るサウンドに乗って会場に響きました。
自他ともに認める「DAチルドレン」のMAKOTOさん。
「初めて行ったライブはDELICATE PLANET武道館公演」「かつて原宿にあったaccessショップでグッズを買い漁ってた」「I LOVE access!」と、access愛をアピールしていました。
登場時にMAKOTOさんが撮ったYUNAHさんとのツーショット写真が、MAKOTOさんのブログに載っていました。
https://ameblo.jp/makoto-trick/entry-12361399790.html
さらにコタニキンヤ.さんも登場し、LAZY KNACK feat.KOTANI KINYA.としてリリースした『Make It Shine』を熱唱。
ともに浅倉大介さんプロデュースでデビューした同い年の二人が、息の合ったパフォーマンスを見せつけました。
キンヤ.さんは何を隠そう、2015年に〝再建〟した『EDK DA’s Party』というイベントの発起人。
ちなみにDJのクラウディオさんも、浅倉大介さんに影響を受けたという「DAチルドレン」で、現在はマーク・パンサーさん率いるDJユニットEDOとしても活動中とのこと。
キンヤ.「マニアしか集まらないイベントだよね」
最後は『SPARK』を披露し、「7月1日GEMINIDS feat. Makoto Koshinaka ニューシーングルリリース、7月15日Gemi Fes開催!」と告知、そして「EDK、このあともかっこいいアーティストさんがたくさん登場します。最後まで楽しんでいってください!」と言い残し、トップバッターとしての役目を終えました。
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LAZY KNACK セットリスト
01.SPARK
02.DRASTIC MERMAID
03.MERCURY
04.堕天使BLUE ~electronic ver.~
05.Make It Shine
06.CRYSTAL GAME
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【絶対的メメント】
2番手は、この日が初ライブだったという絶対的メメント。
宇宙服のような銀色のパーカーを着ての登場でした。
ボーカルのMAKOTOさん、DJのIPPEIさん、サポートでパーカッションの眞田将至さんという、一風変わった3人編成。
(パーカッションの将至さんは以前EDGE of LIFEのサポートも務めていて、『Selfy Trick』でテレビに出た際、大ちゃんと共演したこともあるそうです)
冒頭、いきなりDJの音が出ず、演奏が中断してしまうという事態が発生。
「ごめんなさい! 皆さん何も見なかった!」「いやこれはトラブルじゃない。サプライズだと思ってください!」「何もなかったという体で、皆さんまた盛り上がってください!」とMAKOTOさんが呼びかけ、登場の場面から仕切り直し。
なんとか2曲を終え、続いてアップテンポな曲で盛り上げていこう、というタイミングで、今度はパーカッションの音が止まってしまいました。
将至さんをはじめスタッフの方々が対応にあたる間、MAKOTOさんが巧みな話術で場をつないでいきます。
「伝説が! 伝説が生まれてますよ!」
「会場の皆さん、能力があることはわかっていますから。また何もなかった体で盛り上がってくれますよね?」
「なんかすごくトラブってるユニットいたなーくらいでいいので覚えて帰ってください」
「1stシングル出します!」「ティザームービー見てください!」「グッズもよろしくお願いします!」「『ゼッタイテキドットコム』で検索してください!」と宣伝も欠かしません。
そして、最後の曲『俺たちのベゼル』の演奏が始まる直前、袖にいたスタッフからIPPEIさんにギターが渡されました。
MAKOTO「ここでIPPEIのギターが! ギリ間に合いました!」
演奏する予定だったギターを家に忘れてきたというIPPEIさん。
もし間に合わなかったらエアギターにしようと思っていたとか。
MAKOTO「トラブルでつないでた尺がなかったら間に合わなかった。トラブルも無駄じゃなかった!」
MAKOTOさんは「宿題がいっぱいできた」と語っていましたが、度重なるトラブルにも負けずポジティブに場を作り上げ、最後は温かい拍手に包まれながらファーストライブを終えました。
全体的には、テクノサウンドとロックを融合したような、エッジの効いた楽曲群という印象でした。
個性が強いEDK出演者の中でも、一際癖のあるユニットだったのではないでしょうか。
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絶対的メメント セットリスト
01.メラメンヘラ
02.(曲名不明)
03.アバレチャイナ
04.(曲名不明)
05.僕たちのベゼル
(曲名不明部分はわかったら追記します。ごめんなさい)
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【KIMERU】
続いてはKIMERUさん。
EDKへの出演は2016年12月(このときはGEMINIDSとして出演)以来、約1年3カ月ぶりでした。
1曲目の『OVERLAP』から伸びやかな歌声を惜しみなく響かせ、黄色い声援を集めます。
新曲『go forward』が、『OVERLAP』以来14年ぶりとなる『遊☆戯☆王』シリーズの主題歌に起用されるという告知をはさみ、2曲目には『テニスの王子様』の主題歌となった『Make You Free』を披露。
舞台役者としても活躍するKIMERUさん。
『テニスの王子様』では、アニメ主題歌だけでなくミュージカルにも、初代・不二周助役として出演。
以来15年間演じ続けられており、「今でも若い役者さんたちが演じているのを見るとエネルギーをもらえる」といいます。
『Make You Free』は、週刊少年ジャンプ創刊50周年を記念して発売されたアルバム『週刊少年ジャンプ 50th Anniversary BEST ANIME MIX vol.1』にも収録されています。
せっかくのEDKなので「浅倉さんの曲を」ということで選んだ『Junk beat』では、アップテンポな楽曲に合わせて歌って踊り、観客と一体となった空間が作り出されていきます。
「皆さんの笑顔と一緒にこの空間を共有できるのがすごく幸せです」とKIMERUさん。
「これまで活動してきた中で、いろんな人に出会いました。僕たちの気持ち、皆さんの気持ち、いろんなものを背負ってここに立っています」とコメントすると、最後は幻想的な星空の映像をバックに『KI・SE・KI』を歌い上げました。
短いながらも、「何か一つでも心に引っかかるものがあれば」と語っていたKIMERUさんの気持ちがいっぱいに込められたステージでした。
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KIMERU セットリスト
01.OVERLAP
02.Make You Free
03.Junk beat
04.KI・SE・KI
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【DEAR KISS】
4番手はDEAR KISS。
出だしからキレのあるダンスでイベントに華を添えた、四島早紀さん、山崎みいわさん、ののこさん、齋藤里佳子さんの4人。
前回出演したときは「Halloween Party」というテーマにちなんで仮装をしていましたが、今回はアー写で着用している衣装で決めていました。
MCでは「すごく緊張してます」とのコメントがありましたが、終始それを感じさせないパフォーマンスでした。
また、「浅倉大介さんのラジオに出させていただいたことがあるんですよ」と四島さん。
「今日もさっきそこでお会いして…、あっ、今日は浅倉さんじゃないのか! 似たような人か!」と、スコーピオン様設定に戸惑う場面も。
(ややこしいですよね…。DEAR KISSの皆さんは悪くないですよ…)
そして、四島さんとののこさんが以前所属していたユニットGALETTe*で「浅倉さんに作っていただいた曲」である『air summer』で、会場全体をDEAR KISS色に染め上げました。
「こういうイベントでないと披露できる機会がないのでとても嬉しいです」とののこさん。
4月17日にリリースされる2ndシングル『ため息の世界はいらない』(リリイベもほぼ毎日行っているそうです)、4月29日に開催される3rdワンマンライブの宣伝をはさむと、『REIMEI』『ハーメルンの夕暮れ』とヘヴィチューンを2曲続けて投下。
アウェーな雰囲気でありながら、最後まで4人の歌とダンスのレベルの高さが遺憾なく発揮されていました。
四島「前回、皆さんがよかったって言ってくださったおかげで、今回もEDKに出ることができました。また皆さんにお会いできるようにがんばっていきますので、これからもDEAR KISSの応援よろしくお願いします!」
「ただかわいいだけ」のアイドルだったら、前回大きな反響は呼ばなかったでしょうし、2回連続でEDKに出演することもなかったでしょう。
今後のさらなる活躍が楽しみなグループです。
(EDKのあとに発表されましたが、期間限定でコラボカフェもオープンするみたいですね)
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DEAR KISS セットリスト
01.ため息の世界はいらない
02.シェキナ
03.air summer
04.REIMEI
05.ハーメルンの夕暮れ
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ここで、グッズのTシャツを着たコタニキンヤ.さんが登場。
キンヤ.「初めまして。司会進行、クリムゾン×ブラックです」
よく見ると、Tシャツの背面に書かれた7組の出演者の名前の上に、謎の「クリムゾン×ブラック」という文字。
キンヤ.「色指定のつもりで書いた『クリムゾン×ブラック』っていうのが、そのまま残っちゃったんだよね。Tシャツ3色あるんだけど、3色とも『クリムゾン×ブラック』入ってんの。爆笑」
キンヤ.「もうこれは今日限定。Madsになすりつけようかとも思ったんだけどさ、いやここはやっぱりオーガナイザーが着るべきだろうと。というわけで、俺がクリムゾン×ブラックです!」
キンヤ.さんはネタにしていましたが、もちろんスタッフからは丁寧なお詫びと対応がありました。
EDKイベントTシャツのミスプリント対応について
【The Seeker】
颯爽とステージに現れた伊藤賢一さんと、蛇様ことD.Kさん。
蛇様が登場した瞬間、大歓声が沸き起こり、会場の空気が一変しました。
赤いドレスの上にきらびやかな着物のような衣装を羽織っていた蛇様。
『Gather Roses』では和傘を持ち桜の枝を振って、和風の装いでオーディエンスを沸かせました。
その後も終始すべてを支配するような、圧倒的な存在感を見せつけました。
MCでは、「Seekerといえば下ネタ」と、さらりと言ってのける蛇様。
とてもじゃないけどここには書けない内容だったので詳細は割愛しますが、「性転換して血まみれになった話」と「愛犬とディープキスしたら〝香ばしい香り〟がした話」とだけ書いておきます。
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The Seeker セットリスト
01.Forgiven Eden
02.Gather Roses
03.Fortress
04.Heavenly Blue
05.Stigma
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【コタニキンヤ.】
ステージにバンドセットが用意され、登場したのはこのイベントのオーガナイザー、コタニキンヤ.さん。
バックには、柴田尚さん(Dr)、籠島裕昌さん(Key)、平井武士〝じぇっと〟さん(Gt)というおなじみの顔ぶれ。
ベースはいつものRiuさんに代わり、平本陽一郎さんが担当していました。
『raremetal heart』に始まり『Sweet Sweet Samba』と、序盤からかなり飛ばしていくセットリスト。
さらに、「もっと汗だくになっていこうぜ!」と、『Easy Action』『憂鬱なSeven days』『無限Diamond』『Owl Of Soul』の4曲を畳みかけるように熱唱します。
(ちなみに、今回はトシマッハの出演はありませんでした)
一段落したところで、キンヤ.さんがギターを持ちました。
「このステージに導いてくれたすべての皆さんに」と前置きし、新曲『キミノウタ』を披露。
爽やかでどこか切なげなミディアムバラード。等身大の想いが詰まった曲でした。
最後は『Continuation』を爽快感たっぷりに歌い上げ、大きな拍手に包まれながら出番を締めくくりました。
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コタニキンヤ. セットリスト
01.raremetal heart
02.Sweet Sweet Samba
03.Easy Action
04.憂鬱なSeven days
05.無限Diamond
06.Owl Of Soul
07.キミノウタ
08.Continuation
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ここで、出番を終えたキンヤ.さんが再び登場しました。
神妙な表情で「お知らせがあります」とコメント。
キンヤ.「大変申し訳ないんですが、MAD SOLDIERSの、赤いほうはいたと思うんですけど、えっと、黄色いほうの姿がですね、見当たらなくて…」
MAD SOLDIERSが来ないことを惜しむ声が上がる中、「MAD SOLDIERSさんを飛ばしてこのままアンコールのほうに……」と言うキンヤ.さん。
するとそこへ、針金を巻いたバットを持った伊藤賢一スネーク様と浅倉大介スコーピオン様が登場。
無言の圧力でキンヤ.さんを追いやって、そのままMAD SOLDIERSのステージが始まりました。
大歓声の中、民謡『さくらさくら』を大胆なツインギターアレンジで演奏。
そしてスネーク様のメインボーカルでカバーされたのは、矢野顕子さんの『春咲小紅』とTHE BLUE HEARTSの『TRAIN-TRAIN』。
歪んだサウンドで、Mads様の世界観が作られていきました。
『TRAIN-TRAIN』の間奏ではスコーピオン様の「シュッシュッポッポ! シュッシュッポッポ!」という合いの手が入り、ここでも拍手と歓声が起こります。
例のごとくMCの一切ないパフォーマンスで、ほんの十数分の出演にもかかわらず、会場を熱狂の渦に包みました。
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MAD SOLDIERS セットリスト
01.さくらさくら
02.春咲小紅
03.TRAIN-TRAIN
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アンコールは、MAD SOLDIERSを除く出演者全員がステージに集まり、木村由姫さんの『LOVE & JOY』を合唱。
(アレンジはキンヤ.さんの『This is GRAVITATION vol.3』に収録されているバージョンでした)
ノリノリで歌って踊るYUNAHさんやMAKOTOさん、DEAR KISSに交じって女子チームとして歌う蛇様など、DAサウンドでみんなが繋がるという、EDKならではの光景がまた一つ生まれました。
最後、キンヤ.さんが一人ステージに残り、「こういう、ある意味変な楽しいイベントは、EDKでしかできないと思う」とコメント。
そして、「次回はまだ決定していませんが、年内に必ずやります!」と力強く宣言すると、今回の成功への賞賛と次回以降への期待に、惜しみない拍手が送られました。
それでは、今回はこのあたりで。