【イラスト】ソナチネ・エンドロール

 
きっときっと私たちは大丈夫
 ──赤い公園『ソナチネ』
 

 
2021年5月13日~6月9日の期間、Gallery IYNの『ピックアップ展示』に出展した作品です。
 
 
拙作『白と黒の雪どけに』より、メインヒロインの白川絵梨奈を描きました。
 
これも描き下ろしの一枚ではありますが、同じく『白と黒の雪どけに』のヒロインを描いた『砂時計』『翡翠の居場所』よりはほんの少し物語本編に関係しているかもしれません。
 
そんな作品なので、実はタイトルにかなり悩みました。
 
 
『ソナチネ・エンドロール』というタイトルについてちょっと書いておきます。
 
 
赤い公園の『ソナチネ』という楽曲に「きっときっと私たちは大丈夫」という歌詞があるんですが、(少々ネタバレをすると)これが『白と黒の雪どけに』の主人公の湊とヒロインの絵梨奈の関係性を表す言葉、特に絵梨奈から湊に向けた言葉として非常にしっくりきたんです。
 
さらに「ソナチネ」は音楽用語ということで『白と黒の雪どけに』にもマッチするとも思いました。
(このイラストの仮タイトルは『ソナチネ』でした)
 
ピアノの世界で「ソナチネ」というと、「初心者向けの練習曲」を指します。
ここでは「ソナチネ」を「精神的に幼かった時間」「無邪気に笑っていた頃」にたとえています。
 
そしてそんな〝ソナチネ〟を表すモチーフとして、遊園地を背景に描きました。
 
 
この絵のテーマとしてはあくまで「〝ソナチネ〟からの旅立ち」です。
絵梨奈が手を振っているのも、「ようこそ」とかではなく「バイバイ」の意味合いを込めています。
 
「ソナチネ=別れ」というニュアンスにはしたくなかったので、作品タイトルとして『さよならのソナチネ』『夜明けのソナチネ』みたいな案は除外しました。
もっと言うと、同時にピックアップ展示に出す作品に『翡翠の居場所』というものがあったため、『●●●の▲▲▲』ではタイトルの印象がかぶってしまうとも思いました。
 
仮タイトルどおり『ソナチネ』だけでもよかったんですが、やっぱり「別れ」や「終わり」みたいなニュアンスはほしいと思い、いろいろ候補を考えていました。
 
ほぼ絵が仕上がったところで、展示の都合上A4サイズにする必要があることに思い至り、上下に黒い帯をつけ足しました。
(このイラスト自体はずっと縦横比16:9で描いていました)
 
すると映画の画面のように見えて、そこから「エンドロール」という言葉が思い浮かびました。
「エンドロール」とタイトルに入れておけば、画面の上下に黒い帯があっても違和感は小さくなるんじゃないか、とも思いました。
 
 
……とまあ長々と考えてみたんですが、一枚絵のタイトルなんてほとんど誰も見ませんよね。
 
 
 
懲りずにメイキング映像を制作中です。
例のごとく備忘録の側面が強いですが、迷走の形跡を見たい物好きな方はどうぞ。
(制作の都合上、動画では上下の黒い帯は含まれておりません)
 
 
 
さて、作品のサイズについて触れたので、ちょっと裏事情を書いておきます。
 
 
この『ソナチネ・エンドロール』は縦横比16:9で作成したものを最後にA4サイズになるように黒い帯を入れていますが、同じピックアップ展示出展作の『singularity』『Prayer』は16:9で作ったものをそのまま出しています。
 
これは、『ソナチネ・エンドロール』はギャラリーのほうで額装をしてもらっていて、『singularity』『Prayer』は印刷会社に額装を依頼したからです。
 
 
印刷会社のほうではサイズの制限はない(任意のサイズで注文できる)のですが、ギャラリーで額装をしてもらう場合、A4またはB5サイズのみという指定があるのです。
(その分、ギャラリー額装のほうがコストがかからないうえ、納品はデータを送るだけでOKなどという利点もあります。あと、額縁はギャラリーが用意してくれるもののほうがそれっぽい)
 
そして、ギャラリーで額装してもらう場合と印刷会社に依頼する場合で、作品を飾るフレームの色や形が異なります。
前者はアルミフレーム、後者は木枠に収められます。
 
実際は印刷会社の場合にはアルミフレーム以外にも選べましたが、ギャラリーと同じフレームにはできないのと、一番お手頃価格なのがアルミフレームだったのです。
また、ギャラリーが用意する木枠はいくつかバリエーションがあるみたいです。どの作品を何色の額に入れてもらえるかは僕もわかりません。
 
もちろん会社やギャラリーによってルールは異なります。
上記はあくまで僕が利用している印刷会社さんと今回の展示会場のGallery IYNさんの場合です。

 
 
そこで、「イラスト単体で完結しているもの」「イラスト単体で完結しないもの(物語の登場人物を描いたもの)」という括りで額の形を分けようと考えました。
 
つまり、『singularity』『Prayer』『Light Canvas』の3作品と、それ以外の6作品という分類です。
前者3つを印刷会社に、後者6つをギャラリーに、というふうに分けることにしました。
(「横文字の作品3つ」と「横文字じゃない作品6つ」という分かれ方にもなっていますが、これは偶然です)
 
 
単純にサイズで考えるなら、縦横比16:9で描いた『singularity』『Prayer』『ソナチネ・エンドロール』を印刷会社に、それ以外(すべてA4サイズで作っていました)をギャラリーに頼むのがコスト的には最適でしょう。
 
しかし作品のコンセプトを考えたときに、同じ『白と黒の雪どけに』の登場人物を描いているのに『砂時計』や『翡翠の居場所』と『ソナチネ・エンドロール』で額縁の形が違うのは不自然かもしれないと思いました。
 
『singularity』『Prayer』も同様に黒い帯を入れてA4に直してもよかったのですが、『singularity』については以前印刷会社に印刷・額装してもらったものがすでに手元にありました。
そうなると、これと対になるようなイメージで描いた『Prayer』も印刷会社に頼んでしまっていいだろうと思いました。
 
あとは『Light Canvas』ですが、これはA4サイズで描いた作品だったのでギャラリーに額装してもらうこともできました。
ですがこの作品については発色が大事なので、どうせなら専門の業者に印刷してもらったほうがいいかもな、という考えもあり印刷会社に依頼することにしました。
 
 
そういった経緯があり、『singularity』『Prayer』『Light Canvas』の3作品は印刷会社に、それ以外の6作品はギャラリーに額装を依頼しています。
 
後者6作のうち『ソナチネ・エンドロール』のみ16:9だったため、上下に黒い帯を加えてA4サイズに直しているというわけです。
 
 
 
ピックアップ展示の出展作品一覧はこちら↓

【お知らせ】Gallery IYN『ピックアップ展示』に出展させていただきます


 
 
 
以下、余談。
 
 
 
冒頭で述べた赤い公園は、2021年5月28日の中野サンプラザでのライブをもって解散することが発表されています。
(どうでもいいですがピックアップ展示の会期中ですね)
 
僕は熱心に聴くようになったのはこの1年半くらいなんですが、バンド自体は10年活動していたわけで、初期の頃からのファンからすればさまざまな思いがあるのではないでしょうか。
 
津野米咲は天才。
それはよく言われるけど(実際そのとおりだと思うけど)、米咲さんだけじゃなくて、赤い公園は才能の塊4人組みたいなバンドだと思う。
 
推し曲は『夜の公園』『KOIKI』『闇夜に提灯』あたりですかね。『NOW ON AIR』や『chiffon girl』も捨てがたい。
 
 
 
それでは、今回はこのあたりで。
 
 

カテゴリー:イラスト, イラストメイキング, 作品
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