
(本記事に記載の内容は2018年7月19日現在のものとなります)
僕の好きな作家の一人である
誠に勝手ながら、これを記念して、大野さんが以前
孝くんと綾女ちゃんが難しかったです。孝くんの手から出ている黒いやつはクロトゲのつもりです。あとギザちゃんマルちゃんの入るスペースがなくなりましたごめんなさい。
部長がセンターというのは外せませんでしたね!
大野彰名義に変えてからは、『忍ぶれど!』以来2作目ですね。
久しぶりに新作が読めて嬉しかったです。
大野彰さんは、『
(『ジャンプSQ.Comic Selection 2』に収録。当時は山本久美子名義)
ちなみに、現在ジャンプ+で『
賀来ゆうじさんのデビュー作の話はこちらの記事に書いてあるのでよかったらどうぞ。
僕が漫画家さんに惹かれる場合、「ストーリーが好み」か「絵柄が好み」のどちらかの場合に分かれることが多いのですが、大野彰さんの場合は両方でした。
大野さんはデビュー当時から非常に繊細な絵を描かれる方で、その画力は『あだしもの』の中盤あたりからさらに洗練されてきたように思います。女の子かわいい。
ストーリーとしては、ファンタジーの世界に心情描写やヒューマンドラマを織り込んだ心温まる物語を多く描く作家さん、というのが僕の印象です。
妖怪がお好きだそうで(『ジャンプSQ.Comic Selection 2』作者プロフィールより)、作品の中には人間じゃない生物もたくさん登場します(『化物道』や『あだしもの』では妖怪、『晩餐のシャーロット』では主人公が獣人でしかも登場人物は一人を除いて全員人外でした)。
『忍ぶれど!』ではラブコメ的な路線も取り入れていたので、今後はそういう話も生み出されるかもしれないですね。
新作『晩餐のシャーロット』の話をすると、これは今までには見られなかった西洋ファンタジー的世界が舞台の作品です。
ですが物語の軸としては、デビュー作『化物道』の頃から一貫した、人間と人外のふれあいや心の機微を描いたものとなっています。
主人公のギギルの内面には、『あだしもの』に登場する孝くんや妖怪たちに通じるものがあったように思います。非常に大野さんらしい話だと思いました。
あと、この作品を読んで改めて感じたんですが、この人が描く小物や草花がめちゃくちゃ綺麗なんですよね。
『晩餐のシャーロット』では「指輪」が一つ大事なモチーフとなっています(指輪というと、『あだしもの』の終盤でキーアイテムとして登場していたのを思い出しました)。
また、作中では随所に花が描かれています。これが非常に綺麗なんです。シャーロットの髪飾りも花の形でした。シャーロットかわいい。
余談ですが、この点は読切『マヨヒガのシカメ』が扉絵も含め最高でしたね。
衣装、装飾品、髪飾り、世界観、どれをとってもよかったです。アイラかわいい。
大野彰さんの新作『晩餐のシャーロット』は、ジャンプSQ.のサイトで冒頭の10ページが公開されています。
『晩餐のシャーロット』大野彰 | ジャンプSQ.RISE 2018 SUMMER
(上記リンク先のページに載っているカラーイラストは本誌にはありませんでした。おそらくweb限定のものかと思われます)
次回作も楽しみにしています。
今後も応援しています。
それでは、今回はこのあたりで。