
オリジナルストーリー『明日はきっと晴れますように』のイメージイラストです。
どうかあなたが、少しでも優しい夜明けを迎えられますように。
周囲に馴染むことができず、耳を塞ぐ毎日を送る明日香。
誰からも相手にされず、一人で雨とともに生きる朔乃。
ある喫茶店の〝交換日記〟をきっかけに、二人の空が変わり始める。
これは、日陰に生きてきた二人の少女が、雨上がりの道を歩き出すまでの物語。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
もともとはこんな絵でした。
記憶が正しければ、デジタルで初めて描いた絵です。
俯瞰の構図で、「空を見上げている明日香」「軽く振り向いている朔乃」「水たまりに映った空」というのを表現しようとしたんですが、まあ僕の画力ではずいぶん無理がありましたね。
半年くらい経って描き直したのがこれ。
今度は煽りの構図で、素直に空を画面に入れようと思いました(煽りだからといって描きやすいというわけでは全然ないんですけどね)。
「晴れ間が見えた空の下で雨に濡れている二人」という図を意識しました(濡れ感はあまり出せませんでしたが)。
あとは「傘」「ヘッドフォン」「ノート」「ポンチョ」など作中に登場するモチーフを並べていきました。
結果論ではありますが、この構図にしたことで傘をわかりやすく表現することができ、また傘と喫茶店で画面左側が黒っぽくなったため、空と雲がより引き立つ形になったかと思います。
明日香の片手が空いたのでノートも持たせられました(当初は手ぶらの予定でした)。
1枚目の絵も2枚目の絵も、明日香と朔乃は目を合わせていない、かつ同じ方向を向いていないということは意識しました。
作中での二人の距離感を考えると、そのくらいがいい気がしました。
あとこれもリメイク前後ともに言えることなんですが、作中にこんなシーンはありません。あくまでイメージです。
機会があれば、この絵のメイキングもまとめてみたいと思います。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
小説版
【小説】『明日はきっと晴れますように』
作品解説
『明日はきっと晴れますように』あとがきのようなもの