2018/10/16

カテゴリー: ネタのタネ
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私が美しいと感じるものをあなたは美しいと感じてはくれない

 
久しぶりに、僕の価値観のようなもののお話です。
 
 
タイトルに掲げた「私が美しいと感じるものをあなたは美しいと感じてはくれない」というのは、少し大げさに言えば僕の信念のようなものです。
 
これは
「自分が好きになったからといって相手もそれを好きになるとは限らない」
「自分が良いと思ったことを相手は悪いと思うかもしれない」
「自分がしてほしいことを相手は何もしてくれない」

などと言い換えることができます。
 
要するに相手に期待しないというか、ある種の人間不信ですね。
 
 
ただ、このおかげで価値観の違いや人間関係で心をすり減らすことがかなり少なくて済んでいるような気がします。
 
 
たとえば他人におすすめされた作品を好きになれなかったり、名作といわれているものが自分の好みと合わなかったりしたときにも、心穏やかにいられます。
 
そもそも自分が好きになったものや人だって、そこには当時の年齢、心境、時代背景、思い出補正などさまざまな要因が複雑に絡み合っていたはずです。
今の自分が果たしてそれを好きになったかといわれると、自信をもってYESと答えられるものはむしろ少ないでしょう。
 
まして他人になんて、ハナから期待しないほうがいいというのが僕の考えです。
 
 
 
経験上、僕は「誰かに勧められたから」とか「みんなが知っているから」とか、そういった理由で何か(誰か)に熱中したり何か(誰か)を好きになったりしたことがほとんどないんです。
 
もちろん、勧められてアニメを見たり音楽を聴いたり、などということはたびたびあるんですが、そういった場合は、一時的にハマりはするけどすぐ自分の中でブームが冷めてしまうということがほとんどです。
 
誰かに勧められるでも押しつけられるでもなく「気まぐれに興味をもったもの(人)」のほうが、結果的に深くのめり込み、長続きしている気がします。
 
 
僕は「”親の影響で”浅倉大介さんの音楽にハマった」とよく言っているのですが、これは親から無理矢理聴かされたのではなく、幼少期に親の車の中で毎日のように流れていたCDの曲(ソロ曲のほか、Iceman、T.M.Revolution、pool bit boys、木村由姫さんあたり)がたまたま肌に合っていただけだと思っています。
 
 
僕はいわゆる「布教」というものをするのが苦手だし、あまりしたいとも思わないんです。
それが他人への価値観の押しつけになってしまうような気がして。
 
だって、「これ絶対いいよ!」「知らない人はおかしい!」「今すぐこれ見て!」などと押しつけられたら、「そこまで言われるとちょっと…」と敬遠したり、「なんとしても粗を探してやろう」「絶対に好きになってやるもんか」という反骨精神が疼き出したりしませんか?
 
僕はします。
 
 
たとえば僕は藍井エイルさんという歌手が好きなんですが、エイルさんのことをあまり他人に布教しようとは思っていません。
 
その代わり、こんなものを作っています。

【資料】藍井エイルさんが好きすぎるのでデータをまとめてみた(リリース楽曲、セットリストなど)


 
あとは(エイルさんに限らず)「参戦記録」という名のライブレポのようなものも書いたりしています。
 
「参戦記録」カテゴリーの記事一覧
 
(参戦記録も、「この人のライブおすすめだよ! ぜひ来てね!」と主張するつもりはなく、あくまで「ライブに行った人にはそのときの光景が蘇るように、行かなかった人は行った気持ちになれるように」という気持ちで、自分の主観を少々交えた「記録」を書いているつもりです)
 
こういったものを見てもし興味をもった人はどうぞというのが僕のスタンスです。
 
 
むやみに宣伝や布教なんてしなくても、楽しそうにしていれば、好きであることが滲み出ていれば、誰かが興味をもってくれると思っています。
 
逆に、それで何も思わない人には何をしても無駄だと思います。
 
 
 
「好み」や「価値観」、もっと言うと「正しさ」を押しつけたくないというか、基本的に、ポジショントークというやつが好きになれないんです。
 
そういう考えが投影されているのが、たとえば拙作『白と黒の雪どけに』のこのあたりかもしれません。
 

 あの場において僕は加害者で、悪い奴で、〝正しくない〟存在だった。
 絵梨奈のために手を出したんだぞ、と言ってしまうのがもしかしたら〝正しい〟のかもしれないが、僕は間違ってもそんなことは言ってはいけないと思っていた。
〝正しくない〟立場にいる者がいくら意見を押し通そうと、それは己を正当化するための言い訳でしかないのだ。
 中学生の僕でも、それくらいは心得ていた。

 だから僕は何も言わないことにしていた。
 もちろん、絵梨奈本人にも。

(『白と黒の雪どけに』Film.1~雪が溶けると~ 第9章 より)
 
 
 
少し話が逸れますが、「私が美しいと感じるものをあなたは美しいと感じてはくれない」という信念は、僕を生きづらくもしている一因だとも思っています。
 
「布教が苦手」というのは裏を返せば、僕は自分の価値観に自信がないともいえます。
 
「自分を売り出す」ということも僕は苦手ですし、あまりしたいとも思いません。
このせいで就活がうまくいかなかったりして人生がめちゃくちゃになった感もあります。
 
ですが、だからといってこの信念を曲げたくはありません。
 
信念を曲げてまで得た生きやすさで、果たして本当に幸せになれるのか? という疑問が僕には常にあるからです。
 
 
 
話を戻しましょう。
 
 
 
僕にも、「人生に欠かせなかった〇〇」とか「僕を形作ってくれた〇〇」といったものがないわけではありません。
しかしその「〇〇」がほかの人の人生にも絶対に必要だとは思わないし、もっと大切なものはいくらでもあると思います。
 
たとえば僕は双子で、双子の弟の存在は絶対に人生になくてはならなかったと思っているんですが、この文章を読んでいる大多数の人には双子の弟なんていないでしょうし、それでも普通に生きていますよね?
僕にいくら「双子じゃないなんて人生損してるよ!」などと言われても、双子じゃないあなたにとっては知ったこっちゃないですよね? (そもそも双子なんてなろうと思ってなれるわけでもないですし)
 
そういうことです。
 
 
「あなたと同じものをもっていない僕は決してあなたとわかり合うことはできない」という絶望感「僕と同じものをもっていないあなたは決して僕のことを理解することはできない」という不信感は、手放したくてもずっと持っていなくちゃいけないものだと思っています。
 
 
 
なんというか僕は、明後日の方向に紙飛行機を飛ばし続けるような人でありたいんですよね。
 
拙作『拝啓、夏の風に乗せて』でゆあちゃんがあてもなく紙飛行機を飛ばし続けているところには、こういう僕の内面が反映されているのかもしれません。

『拝啓、夏の風に乗せて』


 
 
 
くどいようですが、自分のことをわかってもらいたくて声を大にして主張する、ということはしないようにしてきたつもりだし、今後もそんなことをするつもりはありません。
 
僕は、自分と同じものを、あるいはよく似たものをもった誰かが自分を見つけてくれるのをひたすら待っているんだと思います。
 
理解者がやってくる、そのための種をひたすら撒くイメージです。
花を咲かせて「この花を見て!」と喚き散らすようなことをしてはいけません。
 
 
そうして人間不信の自分のことを信じてくれた人だけが真の理解者たり得る存在であり、そういった人たちにだけ、最大限の恩返しをすればいいんです。
 
 
 
それでは、今回はこのあたりで。
 
 

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