2018/01/07

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human algorithm と machine heuristic

(初出:2017年5月17日)
 
 
人間と機械の類似性、みたいなことを最近よく考える。
 
 
双子の弟が現在大学院で認知科学の研究をしているから、というわけではないと思うのだけど、なんか気になることがある。
 
(余談だけど、認知科学というのは、人間の認知・思考・行動などを研究する学問分野で、広い括りでは心理学に分類されるそうだけど、深く追究しようとすると言語学の知識やコンピュータ関連の知識など幅広い知識が必要になるらしい。)
 
 
僕には専門的な知識は何もないので、今から書く内容はその道の人には鼻で笑われるかもしれない。
あくまで一個人の戯言であることをご了承ください。
 
 
コンピュータのしくみは、しばしば人間が使っている非機械的なしくみを応用して作られている。
 
アドレスやURLは住所にあたり、本人確認のために用いられる電子署名はハンコにあたる、という具合である。
 
コンピュータウィルスというものも、平たく言ってしまえば一種のプログラムなのだけど、その挙動などを人間に感染するウィルスになぞらえてそう呼ばれている。
 
 
人間は、自分の思考レベルで処理できるようにするために、たとえ話というものを使う。
 
同様に(という表現が適切かはわからないけど)コンピュータも、自身のスペックで処理できるように、数値の切り捨てを行ったり、連続値をゼロイチの離散値で表現したりする。
 
そう考えると、人間の比喩表現というのは、コンピュータの近似や丸め、あるいはサンプリングなどといったものに対応するのではないだろうか。
 
 
…とまあ、こんなようなことが最近は頭の中をぐるぐるしているのだ。
 
 
ついでなのでもう少し書こう。
 
 
少し話が変わるけど、この手のトピックとなると、AI、すなわち人工知能の話題は昨今避けて通れないだろう。
 
 
人工知能が発達して、機械がどんどん知恵を得ていく。
機械が人間を駆逐するのではないか、という懸念は今に始まったことではない。
 
 
人間の存在がある種の文化のようになり、”人間博物館”みたいな施設が誕生するかもしれない。
 
あるいは、機械が人と同じような心をもつようになり、それに伴って”マシンカウンセラー”のような職業が登場するかもしれない。
 
まあ実際には、もっと想像もつかないようなことが未来では起こることになると思う。
 
 
こういう流れを悪いとは思わない。
むしろ時代の流れとして受け入れていくべきだろうと僕は考えている。
 
機械と人間の共存というのは、これからの時代の大きなテーマになるんじゃないかと思う。
 
 
「ヒューリスティック(heuristic)」という言葉がある。
 
「アルゴリズム(algorithm)」と対になる概念としてよく用いられる言葉で、理詰めではなく直感や経験をもとに意思決定を下す簡便な思考法、みたいな意味だそうだ。
 
ヒューリスティックは一見非合理的にも思えるのだけど、「人間が、限られた情報・時間の中で、できるだけ真の答えに近い解を効率的に出すことができる」という意味では、合理的な判断に役立っているともいえる(そもそも人間は、すべての情報を検索して考えられるパターンを洗い出して複雑な計算をして……などということは不可能)。
 
 
人間の心理や思考にはまだまだバグが多い。
人の価値観や感覚というものは時と場合によって変わるもので、一貫していないことがよくある。
 
これは人間のもつアルゴリズムに欠陥があるからだと思う。
だけどその欠陥こそが、人間の人間らしい部分であり、ヒューリスティックな思考を実現しているのではないか、とも思う。
 
 
正確無比なプログラムをもつ人工知能が暴走すれば、それらは完全な世界を作ろうとして、不完全な存在である人間を排除してしまうかもしれない。
機械の完全性が、人間の存在を脅かすような気がするのだ。
 
 
人工知能の話ではないけど、「騒音の出ない車を作ったら人間が車に気づかず事故につながった。だからあえて騒音を発生させるように車を設計した」みたいな例はすでにある。
 
正確な作業や精度の高い計算が求められるときは、もちろん完璧でバグを最大限排除したプログラムが必要だろう。
 
だけど、より”人間らしい”というか、”人間とともに生きる”機械を作るなら、少しだけ不完全な部分、あるいは不完全なものを許容する能力が必要なのではないだろうか、と思う。
人間は不完全なものなのだから。
 
まあ、それは「ヒューリスティックな側面をもつアルゴリズムを作る」という、ある意味とても難しい話になるのだけど。
 
 
なんだか話が大きくなってしまった。
 
 
最近考えていることを書くだけのつもりが、書いているうちに、たびたび僕がブログなどで書いている「完全なものに対する疑問」みたいな話に行き着いてしまった。
 
 
それでは、今回はこのあたりで。

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